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★ 平成22年9月6日、大阪同友会の繊維・医療情報交換会が主催された「大阪繊維産業の活性化に向けて」-繊維産業集積実態調査-の報告会に参加してきました。報告のエッセンスを前回に続いてまとめておきたいと思います。

★ 在阪 繊維産業の企業行動の特徴
  ① 事業で重視しているテーマは、「新技術・新機能よりもファッション性」である。 
  ② オリジナルブランド保有企業は1/3である。
  ③ 地域活性化に取り組む企業は少数である。
  ④ 投資を伴う取り組みには消極的である。
  ⑤ 海外取引には消極的な企業が多い。
  ⑥ 経営計画を立案している企業は1/3程度である。
  ⑦ 経営改善とは「新商品開発」「新規販路開拓」「コスト競争力強化」「短納期対応力強化」である。
  ⑧ 高度な取組には企業連携で対応する。

★ 各社取組の方向性
 ・視点:ファッション性の追求 最新のファッション動向に対応した事業を展開する。
 ・視点:素材・加工技術の追求 厳選した素材と独自の加工技術を組み合わせることで、新商品開発を進める。
 ・視点:産地性の追求 産地としての歴史背景や技術ノウハウを活かし、新規商品開発を進める。
 ・視点:用途開発の追求 従来の既成概念にこだわらず、多様な産業資材としての用途開発を進める。

★ 「報告書(今後の繊維・ファッション産業のあり方に関する研究会)」のまとめ
  ① 内需依存体質からの脱却と、外需への取り組み 
  ② 個別から連携・統合へ
  ③ 社会ニーズを付加価値に変える
  ④ トップレベルの技術を幅広い分野に 産業資材分野
  ⑤ コスト競争からの脱却・感性をビジネスへ 衣類・ファッション分野

★ 経済産業省や大阪府では、繊維産業等への指針を公開されているが、立案担当者は、浸透しないもどかしさのようなものを吐露しておられました。制度を知って、上手に活用することの必要性を改めて感じさせられました。


 
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